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 食と人びとの日常史胃袋の近代

胃袋の近代 食と人びとの日常史

四六判 358ページ 上製
定価:3,600円+税
ISBN978-4-8158-0916-4 C3021
奥付の初版発行年月:2018年06月 / 発売日:2018年06月下旬

内容紹介

人びとは何をどのように食べて、空腹を満たしてきたのか。一膳飯屋、残飯屋、共同炊事など、都市の雑踏や工場の喧騒のなかで始まった外食の営みを、日々生きるための〈食〉の視点から活写、農村にもおよぶ広範な社会と経済の変化をとらえ、日本近代史を書き換える。

著者プロフィール

湯澤 規子(ユザワ ノリコ)

1974年大阪府生まれ。明治大学経営学部専任講師などを経て、現在、筑波大学大学院生命・環境系准教授。著書に『在来産業と家族の地域史』(古今書院、2009年)他。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 凡 例

序 章 食と人びと
     —— 見えない歴史の構築
    1 食と人びとの日常史
    2 近代の都市と人口と胃袋 —— 見取り図
    3 外で飯食う事 —— 知らぬ火の食事
    4 社会問題は胃の問題 —— 罪と胃袋

第1章 一膳飯屋と都市
     —— 胃袋からみる近代日本の都市問題
    1 十銭玉一つの飯どんぶり
    2 舌で書く食堂経済学 —— 石角春之助
    3 「天下の台所」の近代台所事情 —— 大阪市の一膳飯屋調査

第2章 食堂にみる人びとの関わり
     —— 食をめぐる政治と実践
    1 都市労働者問題と民営食堂
    2 胃袋に対する行政の関与
    3 市営食堂その後
    4 「地域」社会事業と実務家のネットワーク

第3章 共同炊事と集団食のはじまり
     —— 工場の誕生と衣食住の再編
    1 工場食の世界
    2 共同炊事のはじまり
    3 食と「地域」社会事業
    4 共同炊事による胃袋の連帯
    5 胃袋と企業・国家・科学

第4章 胃袋の増大と食の産業化
     —— 大量生産・大量加工時代の到来
    1 食の産業化 —— 大量生産と大量加工
    2 漬物と近代
    3 工場・女工・漬物・肥料
    4 蔬菜栽培の発展と漬物屋の増加
    5 軍需と家庭 —— 戦下の漬物樽

第5章 土と食卓のあいだ
     —— 食料生産の構造転換と農民・農家・農村
    1 農村と都市のあいだ
    2 農村の変化と青年たち
    3 米と繭と新しい商品作物
    4 土と食卓のあいだ ——「百姓」から「農家」へ

第6章 台所が担う救済と経済
     —— 公設市場・中央卸売市場の整備
    1 食の交換と分配
    2 胃袋と都市の台所
    3 中央卸売市場の誕生 —— 救済政策から経済政策へ

第7章 人びとと社会をつなぐ勝手口
     —— 市場経済が生んだ飽食と欠乏
    1 勝手口からみる歴史
    2 『残食物需給ニ関スル調査』
    3 食べものの洪水と空っぽの胃袋
    4 食堂の勝手口から地域社会へ

終 章 胃袋からみた日本近代
     —— 食と人びとをつなぐ地域の可能性
    1 胃袋の孤立化と集団化
    2 食と人びとと地域の日常史
    3 人びとをめぐって —— 民衆と他者
    4 胃袋の現代へ —— 日々食べるということ

 注
 あとがき
 参考文献
 図表一覧
 索 引


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