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 足利政権期の宗教と政治五山僧がつなぐ列島史

五山僧がつなぐ列島史 足利政権期の宗教と政治

A5判 416ページ 上製
定価:6,300円+税
ISBN978-4-8158-0903-4 C3021
奥付の初版発行年月:2018年01月 / 発売日:2018年01月下旬

内容紹介

地域の信仰を背景に各地を結び付け、体制的武士層を欠く足利政権の全国支配の鍵ともなった、「夷中(いなか)」の五山僧の決定的役割を浮かび上がらせて、中央偏重の五山制理解を一新、五山文学も手がかりに、列島社会が内包していた異国的世界をも展望し、新たな中世史像を描き出す。


目次

凡 例

序 章 五山僧の忘却と再発見の試み
    はじめに
    1 禅宗史研究
    2 顕密八宗論
    3 禅律仏教論
    おわりに —— 本書の課題

  第Ⅰ部 足利政権と五山僧

第1章 叢林と夷中
     —— 五山僧の列島散在
    はじめに
    1 諸山・十刹住持補任の概況
    2 夷中との交渉
    おわりに

第2章 足利政権の坐公文発給と政治統合
     —— 赦し合う政権と檀越たち
    はじめに
    1 義教政権期の坐公文
    2 義政政権期の坐公文
    おわりに

第3章 関東公帖と夷中の五山僧
     —— 赦し合う人脈の展開
    はじめに
    1 関東公帖の発生と展開
    2 関東公帖の受給者たち
    おわりに

第4章 戦国期足利政権の公帖発給と 「武士」 の編成
    はじめに
    1 戦国期公帖の政局的側面
    2 戦国期公帖の体制的側面
    おわりに

  第Ⅱ部 夷中の檀越と五山僧

第5章 鎮魂の強制から信仰の統合へ
     —— 石見安国寺の諸山禅院への推移
    はじめに
    1 利生塔・安国寺の警固人
    2 寺塔警固人から禅院檀越へ
    おわりに

第6章 五山僧をめぐる師弟関係と師檀関係
     —— 諸地域の十方院について
    はじめに
    1 京都所在=将軍家膝下の禅院
    2 各地所在=諸勢力膝下の禅院
    おわりに

第7章 地方諸山禅院の無名檀越たち
     —— 備中宝福寺を事例として
    はじめに
    1 江戸期地誌類にみる宝福寺末寺の群小檀越
    2 室町期荘園史料に探る宝福寺末寺の檀越像
    おわりに

第8章 戦国期在地勢力の五山文学受容
     —— 尾張知多半島域を事例として
    はじめに
    1 慈雲寺雲岫永俊と佐治氏
    2 知多半島域における五山文学受容の諸相
    おわりに

第9章 居士大姉仏教と五山文学
     —— 尾張・三河の諸山と五山僧
    はじめに
    1 夷中の諸山と十方檀越
    2 夷中の五山長老
    3 夷中の五山文学
    おわりに

  第Ⅲ部 五山僧の思想史的位置

第10章 夷 中 考
     —— 列島社会と五山文学
    はじめに
    1 五山僧の前史
    2 列島社会内の対外関係
    3 五山文学の受容者論
    おわりに

第11章 五山僧の栄西認識
    はじめに
    1 栄西は禅律僧か
    2 栄西は密教僧か
    3 栄西は仏心宗第一祖である
    おわりに

第12章 南禅寺住持論
     —— 列島史のなかの五山僧とキリシタン
    はじめに
    1 『本朝高僧伝』 のなかの南禅寺住持
    2 キリシタンがみた禅宗と南禅寺住持
    3 南禅寺住持をめぐる諸認識
    おわりに

終 章 列島史と日本史のはざまで
     —— 今後の五山文学研究に向けて

 注
 あとがき
 索 引


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