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 周縁経済から巨大市場へパチンコ産業史

パチンコ産業史 周縁経済から巨大市場へ

A5判 436ページ 上製
定価:5,400円+税
ISBN978-4-8158-0898-3 C3033
奥付の初版発行年月:2018年02月 / 発売日:2018年02月上旬

内容紹介

戦前以来の縁日娯楽はなぜ、30兆円産業となりえたのか。見過ごされてきた周縁経済の躍動を、ホール、メーカー、規制の動向からダイナミックに捉え、「地下経済」 論を超えた等身大の姿を浮き彫りにする。産業が存続可能となる条件を新たな視点で照射し、日本経済論の盲点に迫った初の通史。

著者プロフィール

韓 載香(ハン ジェヒャン)

1971年 韓国・ソウル市に生まれる
1999年 京都大学経済学部卒業
2001年 京都大学大学院経済学研究科修士課程修了
2004年 東京大学大学院経済学研究科博士後期課程修了
現 在 北海道大学大学院経済学研究院准教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 章 存続可能性をかけて
    1 存続可能性とは
    2 パチンコへのまなざし
    3 本書の視点 —— 再び供給側から
    4 課題と時期区分

第1章 パチンコ産業の胎動
     —— 縁日娯楽の事業化への道

    はじめに
    1 パチンコブーム
    2 M商会の成長
    3 射幸性の高い機械は儲かるのか
    4 行き過ぎた射幸性への対応 —— パチンコと規制
    5 連発式機械禁止令の影響 —— 機械メーカー
    6 ホールの収益基盤安定化の模索
    7 Mホールの事業再編
    おわりに —— 歩み出した産業発展

第2章 パチンコ機械メーカーの組織化
     —— なぜ特許プールは成立したのか

    はじめに
    1 翻弄される市場 —— 日特連設立の背景
    2 メーカーの組織化と日特連の設立
    3 日特連の仕組み
    4 日特連の役割
    5 「競争者を排除しないこと」 の経済的意味
    おわりに

第3章 パチンコ機械市場における競争構造
     —— 促された開発競争

    はじめに
    1 制度変化と日特連の機能
    2 開発競争へ
    3 日特連と競争構造
    おわりに

第4章 パチンコ産業の巨大市場化
    はじめに
    1 フィーバー機出現の前夜 —— ホール経営の収益基盤と釘調整
    2 フィーバー機と著しい市場成長
    3 取引慣行に生じた亀裂
    4 新規参入とホール間競争の激化
    おわりに

第5章 パチンコホールにおける大規模経営の出現
    はじめに
    1 郊外型ホールの歴史的展開
    2 日常生活とパチンコ消費
    3 フィーバー機導入と大型化の進行
    4 多店舗展開にかけた期待
    5 大規模経営の可能性 —— マルハンの多店舗展開の実態分析
    おわりに

補 論 パチンコと在日韓国・朝鮮人
    はじめに
    1 パチンコを生業とする人々
    2 企業成長、産業発展、そして在日韓国・朝鮮人企業
    3 パチンコはもはやビジネスチャンス
    4 変わる社会環境
    おわりに

終 章 ブラックボックス化されてきた産業
    はじめに
    1 各章のまとめ
    2 日特連の解散 —— 一つの時代の終焉
    3 規制と産業発展
    おわりに —— M商会とマルハンの間

 注
 あとがき
 図表一覧
 索 引

関連リンク

『「在日企業」の産業経済史』


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