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ルードルフ・オットー 宗教学の原点

ルードルフ・オットー 宗教学の原点

四六判 312ページ 上製
定価:3,500円+税
ISBN978-4-7664-2645-8 C3014
奥付の初版発行年月:2019年12月 / 発売日:2019年12月中旬

内容紹介

▼ルードルフ・オットー生誕150年を記念し、宗教学の祖であるオットーの思想の全貌を明らかにする。

キリスト教神学からいかに宗教学は生まれたのか? 宗教学の祖ルードルフ・オットーの〈三つの顔〉――キリスト教神学者、哲学者、宗教学者――を有機的に連関させることで、思想の全貌を明らかにする。宗教学そのものの在り方に迫る一冊。

著者プロフィール

澤井 義次(サワイ ヨシツグ)

 1951年生まれ。現在、天理大学宗教学科教授。『井筒俊彦全集』編集委員。専門分野は宗教学・インド学・天理教学。
 天理大学宗教学科を卒業後、東北大学大学院を経て、ハーバード大学大学院(宗教学)へ留学。Ph.D.(ハーバード大学)、博士(文学)(東北大学)。宗教倫理学会顧問、日本宗教学会常務理事などを務める。日本宗教学会賞や東方学会賞を受賞。
 主要著作に、The Faith of Ascetics and Lay Smārtas (Wien, Sammlung De Nobili, Universität Wien, 1992)、『宗教史とは何か』(下巻、共著、リトン、2009年)、『シャンカラ派の思想と信仰』(慶應義塾大学出版会、2016年)、『宗教學的省思』(増補版、台灣宗教與社會協會、2017年)、『井筒俊彦の東洋哲学』(鎌田繁と共編、慶應義塾大学出版会、2018年)、監訳に井筒俊彦『東洋哲学の構造』(金子奈央・古勝隆一・西村玲訳、慶應義塾大学出版会、2019年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 はじめに

序 章 宗教学の誕生―― 十九世紀ドイツの神学と宗教学
 1 宗教学の誕生
 2 近代宗教学の成立とオットー宗教論
 3 オットー宗教論の受容と展開

第一章 キリスト教神学者としての生涯
 1 オットーの生涯――伝統からリベラルへ
 2 「キリスト教神学」としての宗教研究
 3 「神学」の語に込められた意味

第二章 東洋への旅――原点としてのインド
 1 オットーと旅
 2 東洋への旅におけるインド体験
 3 オットーのインド宗教研究
 4 キリスト教神学研究とインド宗教思想研究
 5 日本訪問――禅の思想との出会い
 6 東洋への旅の意義

第三章 「聖なるもの」の比較宗教論
 1 キリスト教神学における比較宗教的な視座
 2 『聖なるもの』の特徴
 3 オットー宗教論における『聖なるもの』の位置
 4 「聖なるもの」がもつ非合理的な要素と合理的な要素
 5 非合理的な余剰としての「ヌミノーゼ」
 6 「聖なるもの」のアプリオリ的な範疇と図式化

第四章 宗教史学派の影響と宗教の展開性
 1 宗教史的視座の独自性
 2 宗教史研究の特徴
 3 宗教史研究とインド
 4 宗教史的視座の課題

第五章 東洋と西洋の宗教における平行性
 1 宗教概念としての「神秘主義」とその研究
 2 神秘主義研究の背景
 3 東洋と西洋の神秘主義――シャンカラとエックハルト
 4 「東は西、西は東」

第六章 「絶対他者」の概念とヒンドゥー教
 1 宗教の展開における「平行性」理論
 2 「絶対他者」の概念とインド宗教思想
 3 近代西洋の宗教概念とヒンドゥー教のリアリティ
 4 深みの体験とその解釈
 5 「絶対他者」と宗教的コンテクスト

第七章 救済の思想としてのヴェーダーンタ哲学
 1 世界宗教史の枠組み――東洋と西洋の宗教における展開
 2 ヴェーダーンタ哲学における神秘主義的経験
 3 シャンカラの哲学へのパースペクティブ
 4 救済論としてのヴェーダーンタ哲学

第八章 新たな宗教理解へ向けて
 1 宗教の理解に向けて――現代宗教学の研究動向
 2 「聖」の概念とその意味
 3 宗教史における展開の平行性
 4 聖の意味次元とその重層性――「イデオグラム」を媒介として

結論 オットーの三つの顔

 注
 あとがき
 参考文献


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