思考を鍛えるレポート論文作成法 [第3版]
価格:1,320円 (消費税:120円)
ISBN978-4-7664-2577-2 C2000
奥付の初版発行年月:2019年02月 / 発売日:2019年02月上旬
▼累計3万部の好評レポート・論文入門書の第3版
▼文献の調べ方・読み方から、フォーマットに沿った書き方までを懇切丁寧に解説。
▼「引用」時の注意点の追記や重要単語の索引を付し、利便性を向上。
好評のレポート・論文作成手引書の第3版。旧版と比べ、
・索引を付すことで利便性を向上。
・「読む力を鍛える3ステップ」の項目を加え、論理的・批判的に考えて読むことについて段階を踏んで学べるようにした。
・初学者が迷いがちな「引用」について、より詳しく取り上げた。「なぜ引用する必要があるのか」「コピペはなぜダメなのか」「どこをどう引用すればいいのか」を、形式だけでなくその目的や意味も具体的に解説。
・レポート・論文を書くにあたって不可欠な「資料」の取り扱いについての記述を増やした。課題内容やテーマに応じた資料の選び方や、ネット・紙などメディア別の機能、特徴、用法を一覧でまとめ、「調べる力」の充実を図った。
井下 千以子(イノシタ チイコ)
桜美林大学心理・教育学系教授
慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科非常勤講師
日本女子大学大学院人間発達学専攻修了。学術博士。京都大学大学院教育学研究科非常勤講師などを経て現職。専門は、教育心理学、生涯発達心理学、大学教育研究。2005年大学教育学会奨励賞受賞。
主な業績:『思考を鍛える大学の学びの入門――論理的な考え方・書き方からキャリアデザインまで』(慶應義塾大学出版会、2017)、『大学における書く力考える力―認知心理学の知見をもとに』(東信堂, 2008)、『進化する初年次教育』(共著、世界思想社、2018)、『大学における「学びの転換」と言語・思考・表現』(共著, 東北大学出版会, 2009年)、『大学における「学びの転換」と学士課程教育の将来』(共著, 東北大学出版会, 2010)、『思考を育てる看護記録教育――グループインタビューの分析のもとに』(共著, 日本看護協会出版会, 2004)、『高等教育における文章表現教育に関する研究――大学教養教育よ看護基礎教育に向けて』(風間書房,2002)ほか。
目次
はじめに
本書の使い方
第1章 レポート・論文を書く前に
1 レポートとは何か、論文とは何か
2 まずは段取り、ゴールまで見通す
3 書くことで思考が深まる
4 よりよく書くためのメタ認知
第2章 説得力のあるレポート・論文を書くために
1 思考を論理的に組み立てる
2 問いを立て、証拠を示す
3 批判的に検討する
4 読む力を鍛える3ステップ
ステップ1 情報を効率的に点検する「概略的読み」
ステップ2 論理の組み立て方を理解する「構造的読み」
ステップ3 議論を組み立てる「批判的読み」
5 引用を的確に示す
第3章 レポートを書く
1 レポートの型を見極める
2 レポートのイメージをつかむ
3 レポート作成の5ステップ
ステップ1 論点を見出す
ステップ2 調べる:流動性で速報性のある情報を収集する
ステップ3 組み立てる
ステップ4 執筆する
ステップ5 点検する
第4章 論文を書く
1 論文を書く前の心構え
2 卒業論文、修士論文に取り組む意味
3 論文の型と研究方法
4 論文作成の5ステップ
ステップ1 テーマを決める
ステップ2 調べる:体系的で信憑性のある情報を収集する
ステップ3 組み立てる
ステップ4 執筆する
ステップ5 点検する
5 調査や実験を実施する際の「研究倫理」について
第5章 レポート・論文の作法を学ぶ
1 題名のつけ方
2 定義の仕方
3 引用の示し方、文献リストの書き方
4 パラグラフの書き方
5 事実と意見を区別する―記録物・報告書でも重要
6 わかりやすい文章を書くために
第6章 プレゼンテーションを成功させる
1 プレゼンテーションのポイント
2 パワーポイントの作成
3 レジュメの作成
付録 1 論証型レポートの見本レポート
2 文献研究による仮説論証型論文の見本レポート
3 実証研究による仮説検証型論文の見本レポート
4 自己点検評価シート、ルーブリックについて
5 参考となる文献の紹介
6 図表一覧
索引
あとがき