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 信仰と表象の文化史富士山

富士山 信仰と表象の文化史

四六判 376ページ 上製
定価:4,500円+税
ISBN978-4-7664-2542-0 C3021
奥付の初版発行年月:2019年04月 / 発売日:2019年04月中旬

内容紹介

日本最高峰の霊山はなぜ、「信仰の対象と芸術の源泉」なのか。その山容に日本人は、そして外国人は何を見てきたのか。文献調査、フィールドワーク、インタビューからその多層的・複合的な姿を明らかにする。

▼「日本の肖像」としての富士山の歴史をひも解く。
▼時代によって大きく変貌する富士山のイメージについて、宗教・芸術文化・政治・商業など多様な面から明らかにする。

2013年、「信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録された富士山。そのイメージは時代によって大きく形を変えてきたが、一貫して日本のイコンであり続けてきた。本書では、日本最古の書物や和歌に描かれた富士山からはじまり、富士修験や富士講、浮世絵、第二次大戦中のプロパガンダ、戦後の切手やポピュラーソング、ロゴマークに至るまでの「富士山の表象」を丹念にひも解いていく。

著者プロフィール

H. バイロン・エアハート(エイチ バイロン エアハート)

ウェスタンミシガン大学名誉教授。1935年生まれ。コロンビア大、東北大に学び、シカゴ大学大学院にて宗教史博士号取得。専門は比較宗教・日本宗教。著書にJapanese Religion: Unity and Diversity(Wadsworth, 1982)、『日本宗教の世界 : 一つの聖なる道』(朱鷺書房、1994年)、『羽黒修験道』(弘文堂、1985年)ほか多数。

宮家 準(ミヤケ ヒトシ)

慶應義塾大学名誉教授。日本山岳修験学会名誉会長。

井上 卓哉(イノウエ タクヤ)

富士市役所文化振興課学芸員。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

監訳者序文
謝辞
まえがき

第一部 富士山の自然と文化
 第一章 荒ぶる山
  富士山の成り立ち
  火の山から聖なる山へ
 第二章 美しき山
  詠まれた富士山
  描かれた富士山
 第三章 修行の山
  富士山の開山―役行者と末代上人
  富士山における修験道の展開

第二部 信仰の対象としての富士山
 第四章 富士講の開祖
  角行―富士山からの再生
  御身抜―救済の曼荼羅
 第五章 富士講の中興
  身禄―油売りから救済者へ
  身禄入定―死の断食
 第六章 富士講の教え
  不二道―世直し
  お振り替わり
 第七章 富士詣で
  江戸八百八講
  富士講の登拝
 第八章 象られた富士山
  富士講の祭具―祀られた富士山
  富士塚―築かれた富士山

第三部 芸術の源泉としての富士山
 第九章 浮世絵に見られる富士山
  浮世絵と富士山
  浮世絵―広重と北斎が描いた富士山
  装飾品と土産物としての富士山
 第一〇章 海を渡った浮世絵
  ジャポニスムとしての富士山の浮世絵
  「日本趣味よ、永遠なれ」
  里帰りした浮世絵
 第一一章 近代日本のアイデンティティとしての富士山
  富士山とナショナリズム
  硬貨や紙幣、切手に用いられた富士山

第四部 近現代日本の富士山信仰
 第一二章 近代化と富士講
  近代における富士講の衰退
  宮元講
 第一三章 富士山と新宗教
  丸山教―メッカとしての噴火口
  解脱会―新宗教に残る伝統
 第一四章 現代日本の富士山信仰と実践に関する調査
  富士山の霊性に関する統計調査
  富士山への三つの視点

第五部 富士山とプロパガンダ
 第一五章 戦争と平和
  戦意高揚と富士山
  平和の象徴としての富士
 第一六章 富士山の将来像
  富士山のロゴマークと商業利用
  俗なるイメージと愛国主義のマントラ(大衆化する富士)

エピローグ 富士山からの下山
解題(宮家 準)
付録 世界文化遺産「富士山」登録前後の動向(大高康正)
監訳者あとがき


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