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 ――自然実験が解き明かす人類史歴史は実験できるのか

歴史は実験できるのか ――自然実験が解き明かす人類史

四六判 320ページ 上製
定価:2,800円+税
ISBN978-4-7664-2519-2 C3020
奥付の初版発行年月:2018年06月 / 発売日:2018年06月上旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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在庫あり

内容紹介

 自然科学の実験室の実験(ラボ実験)のように、歴史学や経済学は実験を行うことができない。様々な要因が存在してそれをコントロールすることが不可能であるからだ。しかし、近年、計量・統計分析が洗練され、ラボ実験やフィールド実験が盛んに行われるようになってきた。さらにまったくコントロールされない現実の対象を分析するための自然実験も行われるようになってきた。
 本書は、歴史学、考古学、経済学、経済史、地理学、政治学など幅広い専門家たちが、それぞれのテーマでの比較史、自然実験で分析した論文を集めたものである。比較も2つの対象から81の島々の対象や233の地域を対象にしたものまで、地域は太平洋の島々からアメリカ、中米、ヨーロッパ、インドまで、また時代は過去から現在まで幅広く扱っている。

著者プロフィール

ジャレド・ダイアモンド(Jared Diamond)

1937年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校。専門は進化生物学、生理学、生物地理学。1961年にケンブリッジ大学でPh.D.取得。著書に『銃・病原菌・鉄:一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』でピュリッツァー賞。『文明崩壊:滅亡と存続の命運をわけるもの』(以上、草思社)など著書多数。

ジェイムズ・A・ロビンソン(James A. Robinson)

1960年生まれ。シカゴ大学公共政策大学院(刊行当時はハーバード大学)。1993年にイェール大学でPh.D.取得。専門は政治経済学、比較政治学。共著に『国家はなぜ衰退するのか:権力・繁栄・貧困の起源』(早川書房)がある。

小坂 恵理(コサカ エリ)

翻訳家。慶應義塾大学文学部英米文学科卒業。主な訳書にステイル『ブレトンウッズの戦い』(日本経済新聞出版社)、カリアー『ノーベル経済学賞の40年(上・下)』(筑摩選書)、ハンソン『全能エミュレーションの時代(上・下)』(NTT出版)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

プロローグ
 ジャレド・ダイアモンド+ジェイムズ・A・ロビンソン

第1章
 ポリネシアの島々を文化実験する
 パトリック・V・カーチ

第2章
 アメリカ西部はなぜ移民が増えたのか
 ――19世紀植民地の成長の三段階
 ジェイムズ・ベリッチ

第3章
 銀行制度はいかにして成立したか
 ――アメリカ・ブラジル・メキシコからのエビデンス
 スティーブン・ヘイバー

第4章
 ひとつの島はなぜ豊かな国と貧しい国にわかれたか
 ――島の中と島と島の間の比較
 ジャレド・ダイアモンド

第5章
 奴隷貿易はアフリカにどのような影響を与えたか
 ネイサン・ナン

第6章
 イギリスのインド統治はなにを残したか
 ――制度を比較分析する
 アビジット・バナジー+ラクシュミ・アイヤー

第7章
 フランス革命の拡大と自然実験
 ――アンシャンレジームから資本主義へ
 ダロン・アセモグル+ダビデ・カントーニ+
 サイモン・ジョンソン+ジェイムズ・A・ロビンソン

あとがき 人類史における比較研究法
 ジャレド・ダイアモンド+ジェイムズ・A・ロビンソン

原注


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