大学出版部協会

 

イスラエルの文化遺産マネジメント

イスラエルの文化遺産マネジメント

A5判 304ページ 上製
定価:6,500円+税
ISBN978-4-7664-2451-5 C3039
奥付の初版発行年月:2017年09月 / 発売日:2017年09月中旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
この大学出版部の本一覧
在庫あり

内容紹介

▼文化遺産はいかに守られてきたのか。

イスラエルにおける遺跡や歴史的建造物の保護と活用をめぐるさまざまな制度の変遷と実践の両面を多角的な視点から豊富なデータで包括的、実証的に検証。

本書は、イスラエルにおける「文化遺産」――とくに遺跡や歴史的建造物――の保護と活用をめぐる法制度の変遷と実践の両面について、多角的な視点から実証的に検討した研究の成果である。
遺跡や歴史的建造物を保護・活用する「主体」にも注目し、イスラエル政府主導の事例と非政府団体主導の事例を比較検討することで、イスラエル建国以来実施されてきた文化遺産マネジメントの特徴と課題を包括的に提示する。
民族や国家間の紛争で遺跡や歴史的建造物が破壊の対象となり、宗教やナショナリズムといったイデオロギーと文化遺産の関係が注目を浴びるなか、文化遺産をめぐる価値観の衝突が頻発してきたイスラエルを対象とした本書は、文化遺産に関心をもつすべての人に新しい知見を与えてくれる画期的な一冊となる。

著者プロフィール

岡田 真弓(オカダ マユミ)

 北海道大学創成研究機構特任助教。慶應義塾大学大学院文学研究科単位取得退学、北海道大学アイヌ・先住民研究センター博士研究員などを経て現職。史学博士。
 文化遺産のなかでも、とくに考古学に関するモノ・コトが現代社会においてどのように受容されているのかに着目し、イスラエルとパレスチナにおける文化遺産保護・活用に関する研究を行う。また、先住民族の文化遺産の保護のあり方、所有権、そして返還に関する問題について、国内外の事例を通して研究を行う。
 「文化遺産の所有権をめぐるイスラエルとパレスチナの葛藤」(三宅理一監修『境界線から考える都市と建築』鹿島出版会、2017年)。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次



 第Ⅰ部 イスラエルの文化遺産の概要

第一章 文化遺産の定義の歴史的変遷
 一 「遺産」の定義の特性
 二 「遺産」の定義の歴史的変遷

第二章 イスラエル社会の重層性
 一 イスラエルの特殊性
 二 イスラエル国民の特殊性
 三 イスラエルとパレスチナ自治区との関係

第三章 イスラエルの文化遺産マネジメントに関する先行研究
 一 考古学・文化遺産の政治利用
 二 宗教的イデオロギーと文化遺産
 三 観光と文化遺産
 四 先行研究の課題と本書の立脚点

 第Ⅱ部 法制度から見たイスラエルの文化遺産マネジメント

第四章 イスラエルの文化遺産マネジメントの歴史
 一 オスマン帝国時代
 二 占領下敵国領政庁時代
 三 イギリス委任統治時代
 四 イスラエル建国後①――国土開発と文化遺産マネジメント
 五 イスラエル建国後②――史跡開発局の誕生
 六 イスラエル建国後③――国立公園・自然保護区の誕生
 七 イスラエル建国後④――第三次中東戦争後
 八 イスラエル建国後⑤――国立公園・自然保護区の発展

第五章 文化遺産マネジメントにおけるイスラエルと国際社会の関係
 一 イスラエルの世界遺産
 二 パレスチナ自治区における文化遺産保護
 三 世界遺産をめぐるイスラエルとパレスチナの攻防

第六章 国立公園・自然保護区に係る法律
 一 国立公園・自然保護区に係る法律の概要と分析方法
 二 国立公園、自然保護区、国立史跡、記念史跡の定義
 三 イスラエルの文化遺産マネジメントの特徴

 第Ⅲ部 遺跡の遺産化の実態
 
第七章 イスラエル政府主導の文化遺産マネジメント
 一 史跡開発局の文化遺産マネジメントの特徴
 二 イスラエル自然・公園局のマネジメント対象遺跡の特徴
 三 国立公園/自然保護区の遺跡展示の特徴

第八章 非政府団体主導の文化遺産マネジメント
 一 ユダヤ民族基金
 二 イスラエル史跡保存協会
 三 西壁遺産財団
 四 フランシスコ修道会

結 論
 
 あとがき
 参考文献
 図表一覧
 註
 索 引


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。