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近代日本と福澤諭吉

近代日本と福澤諭吉

A5判 338ページ 並製
定価:2,400円+税
ISBN978-4-7664-2048-7 C0010
奥付の初版発行年月:2013年06月 / 発売日:2013年06月上旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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在庫あり

内容紹介

待望の慶應オフィシャル「福澤諭吉」入門 !

▼近代日本の成立に多大な貢献を果たした福澤諭吉の生涯とその思想を、「男女観」「教育思想」「外交論」等多彩な切り口から、それぞれの専門家が分かりやすく解説する。福澤諭吉に初めてふれる初学者から関連著作を読みこんだ勉強家まで、読みごたえ充分の入門書。
▼福澤諭吉が抱いていた思想を理解することはもちろん、「なぜ福澤諭吉が一万円札の肖像でありつづけるのか?」「なぜ経済界で活躍する慶應義塾出身者が多いのか?」といった素朴な疑問が解消できる一冊。

著者プロフィール

小室 正紀(コムロ マサミチ)

慶應義塾大学経済学部教授。同大学前経済学部長、同福沢研究センター元所長。1973年慶應義塾大学経済学部卒業、1978年同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。
主な編著書に『草莽の経済思想』(御茶の水書房、1999)、『日本の経済思想四百年』(共著、日本経済評論社、1990)、『福沢諭吉書簡集』(全9巻、共編、岩波書店、2001~2003)、『福沢諭吉著作集』第6巻(編著、慶應義塾大学出版会、2003)、『福沢諭吉の手紙』(共編、岩波文庫、2004)、『慶應義塾史事典』(慶應義塾、2008)・『福沢諭吉事典』(慶應義塾、2010)各編集委員など。本書では、第1章、第11章を担当。

西澤 直子(ニシザワ ナオコ)

慶應義塾福沢研究センター教授、副所長。1983年慶應義塾大学文学部卒業、1986年同大学院文学研究科修士課程修了。
主な編著書に『福沢諭吉と女性』(慶應義塾大学出版会、2011)、『ふだん着の福沢諭吉』(共編、慶應義塾大学出版会、1998)、『明治維新と文化』(共著、吉川弘文館、2005)、『明治国家の政策と思想』(共著、吉川弘文館、2005)、「福沢諭吉の『女大学』批判」(『女大学資料集成 別巻』大空社、2006)、『福沢諭吉書簡集』(全9巻、共編、岩波書店、2001~2003)、『慶應義塾史事典』(慶應義塾、2008)・『福沢諭吉事典』(慶應義塾、2010)各編集委員など。本書では、第2章、第3章を担当。

米山 光儀(ヨネヤマ ミツノリ)

慶應義塾大学教職課程センター教授。同福沢研究センター前所長。1978年慶應義塾大学経済学部卒業、1983年同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
主な編著書に『応用倫理学講義6 教育』(共著、岩波書店、2005)、『「教育」を問う教育学』(共著、慶應義塾大学出版会、2006)、『道徳教育への招待』(共著、ミネルヴァ書房、2012)、『慶應義塾史事典』(慶應義塾、2008)・『福沢諭吉事典』(慶應義塾、2010)各編集委員など。本書では、第4章、第5章を担当。

山内 慶太(ヤマウチ ケイタ)

慶應義塾大学看護医療学部・大学院健康マネジメント研究科教授、慶應義塾横浜初等部長、同福沢研究センター所員。1991年慶應義塾大学医学部卒業。博士(医学)。
主な編著書に『福沢諭吉著作集』第5巻(共編、慶應義塾大学出版会、2002)、『父 小泉信三を語る』(共編、慶應義塾大学出版会、2008)、『アルバム小泉信三』(共著、慶應義塾大学出版会、2009)、『福沢諭吉 歴史散歩』(共著、慶應義塾大学出版会、2012)、『慶應義塾史事典』(慶應義塾、2008)編集委員など。本書では、第6章、第7章を担当。

都倉 武之(トクラ タケユキ)

慶應義塾福沢研究センター准教授。2002年慶應義塾大学法学部卒業、2007年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学。2006~2007年武蔵野学院大学専任講師。
主な共編著に『近代日本の政治』(共著、法律文化社、2006)、『1943年晩秋最後の早慶戦』(共編、教育評論社、2008)、『父 小泉信三を語る』(共編、慶應義塾大学出版会、2008)、『アルバム 小泉信三』(共著、慶應義塾大学出版会、2009)、『近代日本メディア人物誌』(共著、ミネルヴァ書房、2009)、『慶應義塾史事典』(慶應義塾、2008)・『福沢諭吉事典』(慶應義塾、2010)各編集委員など。本書では、第8章、第9章を担当。

岩谷 十郎(イワタニ ジュウロウ)

慶應義塾大学法学部教授、慶應義塾福沢研究センター所長。1984年慶應義塾大学法学部卒業、1989年同大学院法学研究科博士課程単位取得退学。
主な編著書に『明治日本の法解釈と法律家』(慶應義塾大学法学研究会叢書83、慶應義塾大学出版会、2012)、『法と正義のイコノロジー』(共編著、慶應義塾大学出版会、1997)、『新体系日本史2 法社会史』(共著、山川出版社、2001)、『福沢諭吉の法思想』(共編著、慶應義塾大学出版会、2002)、『新・日本近代法論』(共著、法律文化社、2002)、『福沢諭吉著作集』第8巻(共編、慶應義塾大学出版会、2003)、『慶應義塾史事典』(慶應義塾、2008)編集委員など。本書では、第10章を担当。

平野 隆(ヒラノ タカシ)

慶應義塾大学商学部教授、慶應義塾福沢研究センター副所長。1986年慶應義塾大学商学部卒業。1992年同大学院商学研究科博士課程単位取得退学。
主な編著書に『日本経済の200年』(共著、日本評論社、1996)、『明治日本とイギリス-出会い・技術移転・ネットワークの形成』(共著、法政大学出版局、1996)、『近代日本社会学者小伝-書誌的考察』(共著、勁草書房、1998)、『百貨店の文化史』(共著、世界思想社、1999)、『慶應義塾史事典』(慶應義塾、2008)編集委員など。本書では、第12章、第13章を担当。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

まえがき

第1章 福沢諭吉の生涯と「独立自尊」  小室正紀
 1. 福沢諭吉の生涯
 2. 生涯の課題:「独立自尊」と「実学」
 まとめ

第2章 福沢諭吉の士族観  西澤直子
 はじめに
 1. 一身独立・一家独立・一国独立
 2. 士族たちの変革
 3. 「中津留別之書」の執筆
 4. 『分権論』と人脈の育成
 5. 士族社会の変容と不変容
 まとめ

第3章 福沢諭吉の女性論・家族論  西澤直子
 はじめに
 1. 一家独立
 2. 福沢諭吉の女性論、家族論に見られる今日的課題
 3. 福沢女性論への反響
 4. 女性論・男女関係論の特徴的な論点
 5. 家族論
 まとめ

第4章 福沢諭吉の教育思想(1)  米山光儀
 はじめに
 1. 「被仰出書」の理念
 2. 『学問のすゝめ』の編纂過程
 3. 『学問のすゝめ』における「学ぶ」とは
 4. 儒教批判から見る『学問のすゝめ』と「被仰出書」の類似点
 5. 『学問のすゝめ』と「被仰出書」の相違点
 6. 「一身の独立」と「一国の独立」
 まとめ

第5章 福沢諭吉の教育思想(2)  米山光儀
 はじめに
 1. 教育観の変遷
 2. 学制に対する態度
 3. 学制批判
 4. 学制の廃止、教育令の発令
 5. 新たな教育論争
 6. 儒教主義批判
 7. 福沢諭吉と『教育勅語』
 まとめ

第6章 福沢諭吉と医学  山内慶太
 はじめに
 1. 親友、長与専斎
 2. 『蘭学事始』の再版
 3. 日本の洋学の学問水準
 4. 北里柴三郎への支援
 5. 医友の小集と福沢諭吉の逝去

第7章 福沢諭吉の子供向けの本  山内慶太
 はじめに
 1. ひゞのをしへ
 2. 子供向け著作を執筆した背景
 3. 子供向け著作の数々
 まとめ

第8章 福沢諭吉の政治思想  都倉武之
 1. 福沢諭吉の目指した社会とは
 2. 福沢諭吉の国家構想
 3. 構想実現への模索
 4. 政変の挫折から『時事新報』の時代へ
 5. 福沢諭吉の選んだ道

第9章 福沢諭吉の外交思想  都倉武之
 はじめに
 1. 福沢諭吉における二つの世界観と「外交」
 2. 脱亜論を例として
 3. 研究史上の問題
 4. 福沢諭吉のジレンマ

第10章 福沢諭吉と法文化  岩谷十郎
 はじめに
 1. 福沢諭吉の法思想
 2. 慶應義塾における法学教育:その初期の諸相
 まとめ:現代的課題への架橋

第11章 福沢諭吉の経済論  小室正紀
 はじめに
 1. 不換紙幣整理の問題
 2. 外債導入による景気刺激
 3. 米価について
 4. 銀貨下落について
 5. 福沢諭吉の経済論の基本はどこにあったか
 まとめ:なぜ完全雇用を重視したか

第12章 福沢諭吉の経営思想・近代企業論  平野 隆
 はじめに
 1. 「会社」という新知識の紹介:『西洋事情』
 2. 所有と経営の分離:丸善
 3. 会社の普及と発展
 4. 会社の目的とは
 5. 実業の社会的地位の向上:「尚商立国論」
 6. 新時代の実業の担い手としての「士流学者」:『実業論』
 まとめ

第13章 福沢諭吉と「福沢山脈」の経営者  平野 隆
 はじめに
 1. 財閥とは:門下生たちの活躍の場
 2. 中上川彦次郎:三井財閥の改革者
 3. 荘田平五郎:三菱財閥の総帥
 4. 高橋義雄と日比翁助:日本最初のデパートの創始者 
 まとめ

 あとがき

 本書関連福沢諭吉年譜

 索引


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