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ケンブリッジ、ニューヨーク、福江島まで詩想の泉をもとめて

詩想の泉をもとめて ケンブリッジ、ニューヨーク、福江島まで

菊変 220ページ 函入り
価格:2,860円 (消費税:260円)
ISBN978-4-7664-1802-6 C0095
奥付の初版発行年月:2011年05月 / 発売日:2011年05月中旬

内容紹介

詩人・井上輝夫の旅にまつわる詩とエッセイ。

路傍の木陰にひと息つく古の旅人のように、来しかたを振りかえりながら、詩について、また詩をとおして思いを綴った旅のエッセイ

▼詩人の井上輝夫が、海外に暮らした日々のなかで異邦の旅人として感じたことや、帰国後に訪れた日本の各地で今昔に思いを馳せながら、折々の思索を綴った珠玉の詩とエッセイ集。
▼初出=『現代詩手帖』『ミッドナイトプレス』『三田文学』


目次

一章 ケンブリッジ、冬の旅から 
 一、昔の手帖をめくるセーヌ河岸
 二、浮世、忘れぬケンブリッジ
 三、ガウンをまとった居候
 四、シガーとコーヒーの談話室
 五、凍てつく降誕祭前後
 六、さようなら、美しいアルカディアよ。

二章 山里からニューヨークへ
 一、霧の河原にかくれ棲む
 二、那由多亭の雨戸をとざす 
 三、ホワイト・プレインズのとまどい  
 四、「世界ってどうしてこうきれいなんだ」 
 五、「外部」の光  
 六、わたしの九・一一  
  (コラム)あるアメリカの夜  
 七、乏しさについて(前) 
 八、乏しさについて(後)
 九、やまかがしの家

三章 詩想の泉をもとめて      
 一、花筏は心のなかを流れる   
 二、風神に吹かれて鵜は魚をとる   
 三、播隆は阿弥陀仏を見る   
 四、惟然は古き瓢を打ち鳴らし……   
 五、遠くへ、恋よりも帝国よりも   
 六、とくとくの水鏡・モンタージュ   
 七、ときには朝早く釣竿を持ち   
 八、鬼神をも泣かせるオードを   
 九、驚きは、小さな宇宙のとば口から   
 十、歌は、紀の国に   
 十一、漕ぎだす舟は、補陀落へ   
 十二、熟れ柿は、万古不易の雪を埋もれて  

終章 渚にゆきかう  
 旅の終わり——福江島にて   

あとがき


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