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台湾における一党独裁体制の成立

台湾における一党独裁体制の成立

A5判 524ページ 上製
定価:7,000円+税
ISBN978-4-7664-1326-7(4-7664-1326-1) C3031
奥付の初版発行年月:2006年12月

内容紹介

蒋介石の国民党はなぜ台湾で復活できたのか?

▼国共内戦に破れ、台湾に撤退した国民党は、なぜ台湾で強固な独裁体制をもって復活することができたのか。蒋介石による領袖独裁型統治の確立のための政治戦略を中心に詳細に分析した、スリリングかつ画期的な論考。
▼数多い現地での資料収集とインタビューの成果を盛りこんだ、現代台湾政治史研究に新しい地平を切り開く一冊。


松田康博(まつだ やすひろ)
防衛庁防衛研究所主任研究官
1965年北海道生まれ。1988年麗澤大学外国語学部中国語学科卒業。1990年東京外国語大学大学院地域研究研究科修士課程修了。1997年慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。2003年博士(法学)取得。1992年防衛庁防衛研究所助手を経て、1999年より現職。
主要著作:(共編著)Domesytic Determinants Security Policy-Making in East Asia(The National Institute for Defence Studies and Asia-Pacific Center for Security Studies, Honolulu, 2002)、『5分野から読み解く現代中国』(晃洋書房、2005年)(共著)『中国政治と東アジア(現代アジアと日本・第二巻)』(慶應義塾大学出版会、2004年)、『ニクソン訪中と冷戦構造の変容』(同、2006年)、『中国の統治能力』(同、2006年)など。

目次

序論 時空の境界を超えた視角から

第一章 中国国民党の「改造」
 第一節 問題の所在
 第二節 国民党の「党治」の諸類型
 第三節 「改造」に至る経緯
 第四節 「改造」の実施
  (一)台湾への撤退
  (二)「改造」における党人事戦略
  (三) 「改造」における党再生の試み
 第五節 結語

第二章 中央の党政関係
 第一節 問題の所在
 第二節 「以党治国」から「以党領政」へ
 第三節 党と正副総統・総統府
 第四節 党と中央民意代表機構
  (一) 党と国民大会・監察院の関係
  (二) 党・立法院関係の制度
  (三) 党・立法院関係の実態——派閥政治——
 第五節 党と行政院
 第六節 党と司法院・考試院
 第七節 結語

第三章 党による地方統制
 第一節 問題の所在
 第二節 大陸時期の国民党と国府の地方統制
 第三節 外省人支配と「省籍矛盾」
 第四節 台湾の「中央化」と省長民選の凍結
 第五節 省級政府・議会への統制
 第六節 県・市級政府・議会への統制
 第七節 結語

第四章 党と軍
 第一節 問題の所在
 第二節 大陸時期の国軍
 第三節 台湾への撤退と国軍の中央化
 第四節 台湾での国軍再編
 第五節 党による国軍統制
  (一)政治工作制度の再建と特種党部の「改造」
  (二)政工系統への反発
  (三)海軍の中央化——「四海」から「一家」へ——
 第六節 結語

第五章 党と特務組織
 第一節 問題の所在
 第二節 大陸時期の特務組織
 第三節 国共内戦から台湾への撤退へ
 第四節 蒋経国による特務組織の再編
  (一)特務組織の一元化
  (二)特務組織の制度化
 第五節 「白色テロ」への影響
 第六節 結 語

第六章 土地改革政策の決定過程
 第一節 問題の所在
 第二節 国府の土地行政・農業テクノクラート
 第三節 前期土地改革
 第四節 後期土地改革
  (一)「三七五減租」
  (二)「公地放領」
  (三)「耕者有其田」
 第五節 結語

終章 結論


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