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廃墟のなかの大学 〈新装改訂版〉

叢書・ウニベルシタス661
廃墟のなかの大学 〈新装改訂版〉

四六判 356ページ 上製
定価:3,500円+税
ISBN978-4-588-14051-8 C1337
奥付の初版発行年月:2018年10月 / 発売日:2018年10月上旬

内容紹介

1996年に刊行された、若き俊才ビル・レディングズの遺著にして現代大学論の名著。国民国家の衰退=グローバル化とともにナショナルな文化と統合の理念を失った大学はいまや廃墟と化し、もっぱらエクセレンスを競う消費者主義に席巻されている。管理・経営主義を超える論理、不同意の共同体としての再生を提起し、国際的な論議を呼びつづける問題の書、新装改訳版。

著者プロフィール

ビル・レディングズ(レディングズ ビル)

(Bill Readings)
1960年イギリス生まれ。ミルトンに関する博士論文によりオックスフォード大学で学位取得。以後、スイスのジュネーヴ大学、アメリカのシラキュース大学を経て、カナダのモントリオール大学の比較文学担当助教授となる。ド・マンやリオタールに関する著作・論文で文学理論・現代思想の研究者として認められ、また本書にまとめられた大学の理念と機能を鋭く問い直す諸論文が欧米で反響を呼び、激しい論議を巻き起こすなど注目されていたが、1994年10月アメリカン・イーグル機の墜落事故で不慮の死を遂げた。本書のほかに、『リオタール入門』(1991)、『時代を超えたポストモダニズム』(共著、 1993)『ヴィジョンとテクスチュアリティ』(同、 1995)などの著書がある。

青木 健(アオキ ケン)

1941年茨城県生まれ。71年東京教育大学大学院博士課程中退。現在、成城大学文芸学部教授。英文学専攻。訳書に、コリンズ『18世紀イギリス出版文化史』『文筆業の文化史』(共訳、彩流社)、ロジャース『図説イギリス文学』(共訳、大修館書店)、カーン『愛の文化史』(共訳、法政大学出版局)ほか。

斎藤 信平(サイトウ シンペイ)

1955年福島県生まれ。90年成城大学大学院博士後期課程中退。元・山梨英和大学人間文化学部教授。英文学専攻。著書に、『ベケット大全』(共著、白水社)、『英国文化の巨人 サミュエル・ジョンソン』(共著、港の人)。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 文(ダイアン・イーラム)
謝 辞

第1章 序 論

第2章 エクセレンスの概念

第3章 国民国家の衰退

第4章 理性の範囲内の大学

第5章 大学と、文化の理念

第6章 文芸文化

第7章 文化戦争とカルチュラル・スタディーズ

第8章 ポスト歴史的大学

第9章 研究の時節── 一九六八年

第10章 教育の現場

第11章 廃墟に住んで

第12章 不同意の共同体

原 注
訳 注
訳者あとがき
総索引


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