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 「烏滸の者」はどこへ消えたのか?笑いの日本文化

笑いの日本文化 「烏滸の者」はどこへ消えたのか?

四六判 288ページ 並製
定価:2,000円+税
ISBN978-4-486-03750-7 C0039
奥付の初版発行年月:2013年06月 / 発売日:2013年06月下旬
発行:東海教育研究所  
発売:東海大学出版会
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在庫あり

内容紹介

テレビからは「薄っぺらな、商品としての笑い」が溢れ、豊かな笑いが消えてしまった現代日本。柳田国男が「烏滸(おこ)の者」と呼び、その消滅を嘆いた人々は、いったいどこへ消えたのか? 
日本文化の源流に深く分け入り、「笑い」の起源や歴史的変容を掘り起こした著者による記念碑的労作、ついに完成!


目次

はじめに

第一章 笑いの起源をたどってみれば
 ヒトはなぜ笑うのか
 「神」の発見
 神の訪れの「音」
「音霊」の世と銅鐸の謎

第二章 神と笑いと日本人
謎の「国栖人」
 卑弥呼の笑い
 巫女たちの行方
 天と地を循環する神
 神への捧げ物
 「土地の神」との交流
 神話の神々の笑い
 生存のための「武器」として

第三章 「笑い神事」に秘められた謎
 さまざまな「笑い神事」
 「陽」と「陰」の真剣な笑い
 「山の神」に捧げる笑い
 「オコゼ笑い祭り」の謎
 柳田を悩ませた「オコゼの秘密」
 「道化」はなぜ必要だったのか?

第四章 共同体の変容と「笑い」の変化
 村八分を解く笑い
 葬式の笑いと涙
 民話のなかに残された笑い
 狂気と笑いと共同体
 烏滸の者の「社会制度化」
 共同体の分化とともに
 「あまのじゃく」から「おどけ」と「もどき」へ

第五章 都市化・近代化と笑いの変遷
 家畜化された笑い
 ウソと「烏滸の者」
 ウソを嫌った「近代化」
「とんち話」を楽しむ民衆
 「郷土」の笑いはどこへ
 福笑いー「家のなかの笑い」の誕生
 笑いの都市化のなかで

第六章 グローバル化社会と烏滸の者
 末裔としての狂言師や落語家
 山下清に見る烏滸の者ぶり
 「常ならぬ者」を排除する時代
グローバル化社会と烏滸の原理
 アフリカ的烏滸の価値観
 烏滸の聖人フランチェスコ
 ドイツの烏滸のいたずら者
 アメリカと「沈黙の真剣さ」
 ヘヨカの「野生の笑い」
東洋の笑いと烏滸の者

第七章 「笑い」に挑んだ知の巨人たち
 「烏滸の学問」が未来を拓く
 ベルグソンと「笑い」の哲学
 柳田の「笑いの本願」
『北斎漫画』の革新性と国際性
 ハイネの「笑いと革命」
 フレイザーの「革命の民俗学」
 南方熊楠は粘菌の烏滸の者

第八章 災害の国日本と「無常の笑い」
 天災と烏滸の者
 記紀に記された天変地異
 鴨長明の「方丈住まい」
 烏滸なる清少納言と吉田兼好
 芭蕉の「奥の細道」と「はやり神」
 厄難と「無意識の笑い」
 文化的反応としての笑い
「ケガレの強張り」を溶かす力

おわりに

あとがき


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