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 暮らしのなかのダニ問題ダニ病学

ダニ病学 暮らしのなかのダニ問題

B5変 226ページ
定価:3,200円+税
ISBN978-4-486-01971-8 C3047
奥付の初版発行年月:2013年06月
発行:東海大学出版会  
発売:東海大学出版会
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内容紹介

ダニ病の専門家が住居内のダニとアレルギー性疾患や皮膚炎などの病害との関係、また住居環境、生活環境、社会環境、さらに自然環境との関わりの中で目に見えないダニの世界を紐解く。


目次

まえがき

第1部 ダニ学総論

第1章 ダニ害概論
1.ダニ害の歴史とその変遷
2.近年問題となっているダニ問題
3.ダニ害の新たな概念の出現
4.時代の流れの中で消失する幻のダニ疾患「人体内ダニ症」
5.ダニ害とその対象分野について
6.住居内におけるダニ問題の背景にあるもの
7.ダニ害に及ぼす環境要因と社会要因の過去・現在・未来

第2章 ダニ・虫に対するヒトの認識とは
1.「虫遊び」と「虫の好き・嫌い」
2.虫嫌いの親子の関係
3.小さい頃,虫と遊んだ経験と「虫嫌い」の関係
4.ダニと虫のどっちが嫌い?
5.ダニと虫が嫌われる理由
6.虫の好き・嫌いランキング
1)好きな虫ランキング
2)嫌いな虫ランキング
7.実体の見えない不幸な生物

第3章 ダニ概論
1.ダニ
1)ダニとは
2)ダニの発見
3)ダニ学の歴史
4)ダニ学の進歩とその視点
2.ダニの形態
1)ダニの大きさ
2)ダニ類の形態的な特徴
3)ダニの一般的形態
3.ダニの分類
1)ダニの分類学的な位置づけ
2)ダニ亜目の分類と種類
4.ダニの生理
1)ダニの生殖について
2)ダニの生活史
3)ダニの発育条件
4)コナダニの繁殖条件
5.ダニの食性と生息場所

第2部 ダニ病学各論

第4章 ダニと皮膚炎
1.寄生性のダニによる皮膚炎
1)ヒゼンダニ(疥癬)
2)ニキビダニ(ヒトヒフダニ)
3)ペットに寄生するダニ由来の皮膚炎
2.吸血性および刺咬性のダニによる皮膚炎
1)住居内のネズミに寄生している吸血性のダニによる皮膚炎
2)鳥類に寄生している吸血性のダニによる皮膚炎
3)昆虫由来の刺咬性のダニによる皮膚炎
3.住居内で発生するツメダニによる皮膚炎
4.その他ヒトに皮膚炎などの病害を起こすダニ類について

第5章 ダニと感染症
1.感染症法の改正とダニ媒介性の感染症
2.日本にある主なダニ媒介性の感染症
3.ツツガムシが媒介する恙虫病
1)恙虫病とは
2)恙虫病患者の発生と感染場所におけるツツガムシの調査
4.マダニ媒介性の感染症
1)ダニ媒介性のウイルス感染症
  a)ダニ媒介性出血熱疾患
  b)ダニ媒介性脳炎
2)日本紅斑熱
3)Q熱
4)ライム病
5)バベシア症
5.世界の主なダニが媒介する病気

第6章 ペットとダニ害
1.ペットの増加とペット由来のダニ害
2.ペット由来の寄生性のダニ類による皮膚炎
3.イヌ・ネコの寄生ダニによる皮膚炎の被害症例
1)ネコミミヒゼンダニ(耳疥癬虫)症例
2)イヌヒゼンダニ(イヌ穿孔疥癬虫)症例
4.ペット由来の吸血性および刺咬性のダニ類による皮膚炎
5.動物とヒトに共通する感染症:特にダニ媒介性の感染症とは

第7章 ダニとアレルギー
1.アレルギー性疾患の疫学調査
2.アレルギー性疾患に関わる3つの要因
1)第1の要因
2)第2の要因
3)第3の要因
3.わが国のアレルギー性疾患はなぜ増えたのか
1)人側の内部に原因
2)人に関わるアレルゲン物質の増加
3)増悪要因の増加と多様化
4.アレルギー性疾患とダニの関与
5.ダニアレルギーの歴史
6.各種アレルギー性疾患とダニアレルゲンとの接点について
7.喘息患者宅のダニ調査とアレルギー発症との関連性
1)感作と発作
2)喘息患者宅におけるダニ密度の重要性
3)喘息発作とダニ数の関係

第8章 妄想害虫とダニ恐怖症
1.時代が招いた妄想害虫とは
2.ダニ恐怖症とは
3.ダニ恐怖症の原因とその要因について
4.虫苦情の実態とその悩み
5.住居内で発生したダニによる皮膚炎の事例
1)事例-1:ツメダニが誘因と考えられる皮膚炎
2)事例-2:トリサシダニの被害
3)事例-3:イエダニ被害
4)事例-4:1人住まいの高齢女性を襲ったツメダニ性皮膚炎
5)事例-5:皮膚炎の原因はシラミダニか,ツメダニか,コハリダニか
6)事例-6:チャタテムシが虫の悩みの誘因だった⁉
7)事例-7:25年間虫刺されに悩み続けた主婦
8)事例-8:愛犬のノミ感染が虫の悩みの引き金になった⁉
6.ダニ・虫の実害から妄想害へ
7.ダニ恐怖症の問題点とこれからの課題

第3部 生活環境とダニ害

第9章 行政とダニ・虫苦情
1.行政機関に寄せられる苦情害虫について
1)行政機関に持ち込まれる虫の種類
2)苦情の対象となる虫の分類と主な種類について
2.衛生研究所に依頼されたダニおよび虫苦情の年次推移とその変遷
3.ダニ・虫の苦情と社会背景
1)食品問題と虫の苦情の増加
2)ツメダニによる皮膚炎被害について
4.衛生研究所に持ち込まれたダニの苦情について
5.ダニ苦情の種類とその動向
1)各種ダニ苦情の経年的変動
2)各種ダニ苦情の季節的変動
6.衛生行政における衛生害虫の苦情の経緯とその役割
1)衛生害虫苦情依頼の経緯と行政対応
2)衛生害虫苦情に対する衛生行政の役割

第10章 住居内で発生するダニ害と住居問題
1.住居内で発生するダニ害
2.ダニの異常発生の背景にあるものは
3.刺咬症患者宅における室内塵中のダニ調査と原因究明
4.某ニュータウンで発生したツメダニ性皮膚炎とその実態調査
5.ダニと間違う昆虫と皮膚炎の被害
1)視覚的判断による無害の昆虫類に対するダニ誤認
2)有害昆虫による原因不明の皮膚炎被害に対するダニ誤認
3)飛来性の吸血・刺咬性等の昆虫類有害虫に対するダニ誤認
6.住居様式の変遷とダニ問題
7.住生活の変化とダニ問題

第11章 食品におけるダニ汚染とその病害
1.食品の生産から消費までのプロセスにおける食品のダニ汚染について
1)食品汚染と異物苦情について
2)食品の生産の過程におけるダニ問題
3)食品の製造過程におけるダニ汚染とその対応
4)消費,流通,販売現場におけるダニの汚染とその苦情
2.食品に発生するダニが人に及ぼす害について
1)食品由来のダニ性皮膚炎
2)食品に集まる動物由来のダニ害
3)食品とアレルギー
3.食品のダニ汚染対策
1)食品におけるダニ対策の方法
2)食品汚染問題に対する事業者・消費・行政のそれぞれの価値観
4.食品のダニ汚染から見えてくるもの

第12章 生活環境周辺の野外性のダニと疾病
1.私たちの身近に潜むマダニの被害
1)マダニ苦情の種類と発生時期
2)マダニの発生場所と被害状況
2.私たちの身近に潜むツツガムシ
3.埼玉県におけるツツガムシの分布調査

第4部 ダニ検査・調査および対策

第13章 住居内のダニ検査および調査
1.ダニ被害の判断と検査
2.ダニ検査の現状と今後
3.ダニ検査の必要性と位置づけ
4.検査から対策までの手順の概要について
5.被害者宅におけるダニ検査の具体的な流れ
1)第1段階:検体採取(サンプリング)
2)第2段階:種別鑑別(同定)
3)第3段階:評価・対策
6.被害者宅におけるダニ評価のための室内塵の採集方法について
1)検査材料の採取とその留意点
2)サンプリング法とその手順
7.室内塵中のダニ検査法について
1)室内塵からのダニ分離法と検査法
2)追い出し法と比重分離法
3)ダーリング液・遠心分離法
8.ダニ標本の作成とダニの種別判定(同定)
1)ダニ標本の作成
2)生物顕微鏡でのダニの種類判別(同定)
9.簡便ダニ検査法:メチレンブルー寒天平板法
1)標本作成
2)ダニの観察および種別同定
10.誰にでもできるダニ検査法
11.アレルギー患者宅におけるダニアレルゲン検査について
1)ダニアレルゲンおよびダニ物質の検出法
2)ダニアレルゲンの関与とダニアレルゲン回避のための基準値
3)ダニアレルゲン検査の問題点
12.ダニ害に対する検査の問題点と今後

第14章 ダニ対策とダニ害対策
1.ダニ駆除の必要性とその意義
2.ダニ害の原因とその対策
3.寄生性ダニ類の対策
4.感染症に関わるダニ類の対策とその現状
5.殺滅法と制御法
6.殺滅法によるダニ対策について
1)熱処理によるダニの駆除
2)殺虫剤によるダニ駆除
3)発生源の除去によるダニ対策
7.制御法によるダニ対策について
1)住環境整備と住生活の改善によるダニ対策
2)建築様式などの見直しによるダニ対策
3)住居内の掃除とダニ対策
4)床と寝具などのダニ対策
8.アレルギー患者宅のダニ調査とダニ駆除の手順
9.住居内で発生するツメダニ性皮膚炎の対策
10.ダニの存在意義とその駆除とは

おわりに

参考文献


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