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 ジャカルタ創造の50年首都をつくる

首都をつくる ジャカルタ創造の50年

A5判 278ページ 上製
定価:3,400円+税
ISBN978-4-486-01961-9 C3036
奥付の初版発行年月:2012年10月

内容紹介

オランダ占領下のヴァタビアが、日本の戦後賠償を機に、インドネシアの首都ジャカルタとして東南アジア最大都市の一つに変貌してゆく50年の過程を、不動産投機を視点に、民族・宗教・格差問題を織り込みながら描く。


目次


I 植民地都市を改造する:スカルノのジャカルタ
1スカルノのジャカルタ
(1)バタヴィアとジャカルタの間
(2)国内政治の対立
(3)分裂と危機
2日本の影
3プチトラの台頭
(1)出身
(2)インドネシア華人
(3)「統合」か「同化」か?

II 暴動と伝統:スハルト体制の確立とジャカルタへの介入
1「新秩序」の開始
(1)スハルトのジャカルタ
(2)体制転換
2開発体制の構築
(1)奔流する外資
(2)都市空間の変容
(3)イスラーム教とキリスト教
3体制秩序との抗争
(1)都市への中・下層民の流入
(2)イスラーム政治勢力の動向
(3)学生運動
(4)首都暴動(マラリ事件)
4「家族」と「伝統」に基づく首都圏の再創造
(1)市民的公共圏の統制
(2)伝統文化・地方文化の移植と振興
(3)郊外分譲住宅の開発
(4)大学の「正常化」

III 寡占的郊外化
1インドネシア首都圏の郊外化:私企業による寡占体制
2「新秩序」としての首都圏
(1)首都圏開発の計画化
(2)地場不動産企業家の台頭
3道路からニュータウンへ:郊外開発事業の私有化
(1)ビンタロー・ジャヤ庭園都市とブミ・スルポン・ダマイ(BSD)
(2)パンタイ・インダ・カプック(PIK)
(3)プーリ・インダ
(4)チトラ・ガーデン
4寡占的郊外化の進行
(1)参入の拡大
(2)寡占体制の成立
5郊外開発政策の定式化とその顛末
(1)1992年宅地法(UU No.4 1992)と実施細則
(2)1993年規制緩和パッケージ
(3)なし崩し的な郊外拡大
6寡占的郊外化の帰結
(1)中・下層民の住環境改善失敗
(2)事業の破綻と公的部門への負担転嫁
(3)華人・プリブミ問題の再生産
7スハルト体制の遺産

IV チプトラを知るということ:投機・イメージ・メディア
1都市とメディア
2チプトラと可視性
(1)政治経済学的知り方
(2)可視性への転換点
3チプトラ・グループ上場!
(1)株式ブーム
(2)「大博打」
(3)ブランドとしてのチプトラ
4投機の失敗
(1)「大博打」の裏側で
(2)チトラ・ラヤ:偉大なるイメージの都市
(3)立志伝の時代
5対抗的情報・対抗的読み
(1)コングロメラット批判
(2)用地買収スキャンダル
(3)メディアをめぐる係争
6失墜の後で
(1)反華暴動
(2)破綻
(3)絶対者への傾倒
7パノプティコンの反転

V ブルジョワ支配の起源:業界団体REIを通じた不動産産業の組織化
1新しい時代・旧い顔ぶれ
2中核集団の形成
(1)REIの創設
(2)政府の統制・政策追行
(3)排他的集団形成と資本蓄積
3ジャカルタから全国へ
(1)スハルト対ジャカルタ
(2)都市を飼いならす
(3)REIの変容
(4)「リアル・エステート」から「ニュータウン」へ
4不動産投資ブーム期
(1)自由化と不動産ブームの時代
(2)発展するREI
(3)政府 対 REI
(4)政治的資金の動員
5スハルト大統領辞任後
(1)2001年全国総会
(2)立法府への進出
(3)低利住宅ローン補助金問題
(4)ユドヨノ政権以降
6ポスト・スハルト体制:ブルジョワジー支配?
7REIの歴史から見えるもの

VI ポスト・スハルト体制期の首都圏不動産産業の再編成
1崩壊から再ブームへ
(1)第一期:不動産産業の崩壊・債務整理・再編期
(2)第二期:安定・再度の不動産ブーム期
2郊外ニュータウン
(1)郊外ニュータウン事業の再編成
(2)主なプレーヤーの交代:縮小・撤退組
(3)拡張組
(4)郊外大型ニュータウン開発:再び活発化
(5)まとめ
3副都心の拡散
(1)概要
(2)代表的な開発業者
4Back to the City:都心部住居の高層化
(1)民間マンション建設ブーム
(2)主要アクター
(3)マンション生活定着の兆し
5住宅問題と政府の対応
(1)廉価住宅
(2)ポスト・スハルト体制期の都市・住宅政策動向
6都市空間と社会秩序の再編
7不動産ブームとその影

おわりに

参考文献



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