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 フィールド野生動物学入門熱帯アジア動物記

フィールドの生物学
熱帯アジア動物記 フィールド野生動物学入門

B6 200ページ
定価:2,000円+税
ISBN978-4-486-01840-7 C1345
奥付の初版発行年月:2009年11月

内容紹介

現役の研究者たちによる現場を経験した者しか知り得ない自然界やフィールドの魅力、醍醐味を伝えていくシリーズの第一弾。失われゆく東南アジアの熱帯の森と、そこに生きぬく野生動物たちの知られざる生態にせまる。


目次

はじめに   iii

第1章 熱帯アジアの森へ
熱帯アジアへの憧れ
 紆余曲折を経て/熱帯アジア
 コラム 生物の分類体系と絶滅危惧種

はじめての熱帯雨林
 マレー半島へ/野生動物との出会い(一)センゼンコウ、(二)マレーバク
 コラム 偶蹄目と奇蹄目
 熱帯雨林の現状を垣間見る
 コラム 熱帯アジアの季節

新天地ボルネオ島へ
 新しい調査地を求めて/オランウータンセンターで保護される/ボルネオとのつながり
 コラム 熱帯雨林の種の多様性とその偏りの謎

熱帯アジアの生きもの同士のつながりと多様性
 イチジクと動物/ドリアンと動物/ラランと動物/ジャコウネコ類の多様な食性/共存するツパイたち
 コラム ボルネオ島の野生動物の不思議

第2章 マメジカの生態に迫る
世界最小の反芻動物″マメジカ″
 なぜマメジカ?
 コラム 学生の頃の話1 -セピロクでの生活-
 コラム 調査中に気をつけること

マメジカを捕まえる
 カビリ・セピロク森林保護区/重点調査区での地図作り/捕まらないマメジカ/ついにマメジカを捕まえる
 コラム 森で生活する人々の知恵-ハネワナ猟-
 コラム 臭すぎる動物たち

熱帯雨林で二十四時間マメジカを追う
 壊れた発信機/いつ、活動休息しているのか?/一日をどこですごしているのか?/何を食べているのか?
/ なわばりをもつマメジカ/見えてきたマメジカの生態

同じ森にいる二種のマメジカ
 ヒメマメジカとオオマメジカ/タビン野生生物保護区へ/センサーカメラでマメジカの行動を観る
 コラム 学生の頃の話2 -オーバーステイ-

熱帯雨林での年越し

第3章 野生動物が集まるふしぎな湧水″塩湯″
人と野生動物が利用してきた塩湯
 塩湯とは/マッドボルケーノとアジアゾウ/デラマコット商業林へ/動物が集まる場所「タガイ」/人と野生動物が利用してきた塩場
 コラム 言葉の問題

塩場を利用する野生動物
 デラマコットの中大型哺乳類相/どんな野生動物が塩場を利用するのか?/いつ塩場に来るのか?/なぜ塩場に来るのか?
/塩場利用の季節性/オランウータンの塩場利用/長期モニタリングサイトとしての塩場
 コラム お気に入りの時間

大型哺乳動物を考慮した熱帯商業林管理
 商業林における塩場の重点保護区化/塩場利用の地域性/マルア商業林へ/マルアでの塩場同定と野生動物による塩場利用
 コラム ヒルの戦略
 オランウータンを指標とした保護区の選定

第4章 熱帯アジアの森と野生動物の現状
東南アジアの森と追い込まれた野生動物たち
 六回目の大量絶滅/森林伐採が野生動物に与える影響/アブラヤシ/アブラヤシプランテーションの問題点
 コラム なぜ生物多様性を保全する必要があるのか?

ボルネオ島の大型絶滅危惧種
 ボルネオ島で新種の哺乳類発見?/マレーシア領サバ州の大型絶滅危惧種の現状/世界最小のサイ、スマトラサイ
/世界一美しい野生ウシ、バンテン/世界最小のゾウ、ボルネオ島のアジアゾウ/森の人、オランウータン
/三国共同保全構想(Heart of Borneo,HOB)
コラム ワシントン条約

フィリピンの野生水牛″タマラオ″の現状
 野生水牛タマラオ/ミンドロ島へ/イグリット・バコ山国立公園へ/タマラオの生息地へ
/第二のタマラオの生息地″アルヤン山″へ/アルヤン山のタマラオ
 コラム フィールドでの生活
 ミンドロ島の先住民″マンヤン″/人とタマラオのあつれき

インドネシアの″ジャワサイ″の現状
 コラム インドネシアの有袋類と単孔類
 ジャワサイ/ジャワサイの生息地へ/野生動物市場へ/外国人研究者としてできること

フィールドへ出でよ
 フィールド調査の醍醐味

主要な引用文献
謝辞
索引


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