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格差社会の人間論

格差社会の人間論

四六 256ページ
定価:1,800円+税
ISBN978-4-486-01779-0 C1036
奥付の初版発行年月:2008年02月

内容紹介

社会における格差や不平等は本質的に不可避なものである。本書では、人類の長い歴史と賢者の思想を解読しながら、勝者や支配者を重視する権力史観は誤りであり、この世界観を変えることによってのみ人類滅亡の遅延を図ることが可能であると説く。


目次

序 章 ヒトはどこからやってきたのか
    人類誕生の必然と偶然
    生命の誕生
    細胞
    オゾン層の形成
    人類の誕生
    「ヒト」から「人間」へ
第一章 人類は拡散から融合へ
    拡散期の終わり
    融合期の始まり
    集団の拡大と混血
    日本人のルーツ・「私の体験」
    拡散期の融合
    国際交流の進展
    国際結婚の拡大
第二章 強者と弱者?支配と被支配
    強者と弱者との根本的な関係
    強者の母体は弱者
    弱者の使命
    ヒトは一種
    強者は蜻蛉
    ヒトの幼形進化
    ヒトの社会化
    外在器官の役割
    弱者こそ真の強者
第三章 内部の善?外部への悪
    因果応報
    集団の内と外
    人間関係の善悪
    善悪妥協の市場
    神の見えざる手
    神の子の犯罪
    暴力的な人間関係
    因果関係の論理
第四章 科学技術の残忍性と「合成の誤謬」
    テクノロジズム
    軍事技術の先行性
    専門バカの蔓延
    科学・技術による人間の客体化
    発明の不可逆性
    物と時間の奴隷
    科学的合理主義の陥穽
    最終成果の完全な無用性
    合成の誤謬
第五章 疎外されている人
    潜在意識の抑圧
    生産物からの疎外
    法人のなかの自然人
    人間肥育場
    宿命としての疎外
    文化と芸術からの疎外
    消費財による疎外
    価値の多様化という疎外
    凄まじい速度の変化
    雌雄の迂回生産という疎外
    個人的性疎外
    社会的性疎外
第六章 完全な人
    疎外の無自覚
    到達しえない無限極
    自助
    学校教育の本質
    壊れた教育制度
    教育における収穫逓減の法則
    分業による愚昧化
    三世代家族と核家族
    知能の配分の偏向
    不完全人に栄光を!
第七章 理想的団体生活
    黄金時代・ギリシャ
    黄金時代・ローマ
    黄金時代の終焉
    黄金時代の復活
    日本の苔虫
    無政府協和の楽園
    人類の堕落
    権力者の排除
    昭和初期の暗殺者
    マルクス主義とアナーキズム
    ケルゼンの指摘
第八章 国家権力と個人
    人間関係の恒等式
    人間関係の不等式
    等式のテロ
    不等式のテロ
    資本家は労働者より大なり
    戦争の本質
    国家の正体
第九章 ユートピア 社会主義 資本主義
    空想的社会主義から科学的社会主義へ
    非現実的理念型の追求
    現代世界の社会主義国家
    市場自然論
    ミーゼスとハイエクの自生的秩序形成論
    社会主義計画経済の崩壊
    資本主義市場経済の世界的席巻
第十章 善こそ人類の大地
    核家族の個人化
    社会保障
    自由主義は強者の論理
    倫理観の欠落
    アダム・スミスの失敗
    バートランド・ラッセルの部分的「善」
    善いは善いで悪いは悪い
    未来に光明を
第十一章 自由市場経済と倫理的発想の転換
    経済行為の「自生的秩序」
    自由主義経済の優位性
    パレート原理との相反
    現代正義と「善」との通底
    人間の倫理の本質
    社会調整と倫理の相対化
    人間中心主義から環境との共生へ
    地球村の世代間倫理
終 章 死の宇宙論
    人類死滅の必然性と不可避性
    唯物論と観念論の相克
    「信仰」のはざまで
    シェイクスピアの「死の宇宙論」
    カミュの発想の転換
    ル・クレジオの死生観
あとがき
引用及び参考文献


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