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近代日本の政治構想とオランダ

近代日本の政治構想とオランダ

A5判 428ページ
価格:7,200円+税
ISBN978-4-13-036238-2 C3031
奥付の初版発行年月:2010年11月

内容紹介

近代への扉を開いた日本は,いかに“世界”と出会ったのか——「開国」に直面しヨーロッパ文明と対峙するなか,徳川政権初の欧州留学生としてオランダに渡った西周と津田真道をはじめ,福沢諭吉,小野梓,馬場辰猪など知識人の思想的格闘を描き,近代日本の国家構想を浮き彫りにする.幕末から明治憲法成立期に交わされた激しい議論を通じて明らかになる,この国のかたち.


目次

序 章 近代日本思想の黎明とオランダ
一 江戸と明治を架橋する/二 西周と津田真道のオランダ留学
第一章 フィッセリング国法学講義と大政奉還——西周の体制構想を中心に
一 フィッセリング法学の世界/二 オランダ一八四八年憲法と『泰西国法論』/三 儒学の再構成と徂徠学/四 西周「議題草案」と大政奉還以後の政治構想/五 明六社の設立と新たな知の誕生
第二章 統計学の興隆と政治社会認識の変容——『表紀提綱』と経済学講義
一 統計学事始/二 福沢諭吉における『文明論之概略』と「統計全体の思想」/三 津田真道訳『表紀提綱』の思想世界/四 統計学講義と「相生養の道」/五  西周における政治社会認識の深化/六 杉亨二による中央統計局構想と明治一四年の政変
第三章 「万国公法」受容と文明化構想——ヨーロッパ国際法を巡る周縁からの眼差し
一 開国と「万国公法」/二 フィッセリング五科講義における国際法講義の位置/三 ライデン大学外交史講義録とオランダ国際法研究/四 西周訳『畢洒林氏万国公法』の思想世界/五 二つの「万国公法」/六 『明六雑誌』における論争/七 アジアへの眼差し
第四章 ローマ法学と功利主義——小野梓の政治思想(一)
一 「万国公法」から法典編纂の時代へ/二 一九世紀オランダ政治思想とハウドスミットのローマ法研究/三 『羅瑪律要』におけるローマ法学と功利主義/四 纂訳の政治思想史的意義
第五章 憲法と民権を巡る歴史的淵源からの問い——小野梓の政治思想(二)
一 『羅瑪律要』から『民法之骨』へ/二 「民権」の根拠律と法文化批判/三 「民法」と「国憲」との間/四 結語


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