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「朝鮮改造論」の展開と蹉跌福沢諭吉と朝鮮問題

福沢諭吉と朝鮮問題 「朝鮮改造論」の展開と蹉跌

四六判 310ページ
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-13-021078-2 C3022
奥付の初版発行年月:2014年08月

内容紹介

西洋列強の影響力が強まるなか,アジアにおける朝鮮の「文明化」・「独立」を唱えた福沢の「朝鮮改造論」.福沢が支援した朝鮮開化派の動向や国際情勢の変動を踏まえて,福沢の東アジア論を朝鮮近代史の文脈から読み解く.今日まで続く東アジア歴史認識問題の根源に迫る力作.


目次

序章 福沢諭吉と朝鮮開化派
1 福沢の朝鮮に対する「政治的恋愛」
2 脱亜主義とアジア主義
3 福沢の中国・朝鮮認識——一八七〇年代以前

第一章 朝鮮「独立」の東アジア的文脈—— 一八八〇—一八八四
1 壬午軍乱の発生と「朝鮮改造論」の提唱
2 壬午軍乱後における「朝鮮改造論」の再展開と挫折

第二章 巨文島事件とイギリス・ロシアの脅威——一八八五—一八九一
1 巨文島事件と朝鮮「独立」論の危機
2 巨文島事件後における「朝鮮改造論」の放棄
3 巨文島事件後における朝鮮開化派の動向

第三章 日清戦争と朝鮮の内政改革 ——一八九二—一八九五
1 イギリスの巨文島撤退以後の「東洋」政略論
2 日清戦争時における「朝鮮改造論」の復活
3 甲午改革と「朝鮮改造論」の展開

終 章 近代日本の脱亜主義とアジア主義
1 俄館播遷後における「朝鮮改造論」の再放棄——一八九六年以後
2 朝鮮開化派の「文明の単系発展論」
3 「義侠心」を媒介としたアジア主義

「脱亜論」全文
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