デジタル・スタディーズ
メディア哲学
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-13-014141-3 C3310
奥付の初版発行年月:2015年07月
最高峰のメディア理論家たちによるマニフェストから本シリーズは始まる.20世紀の知的フロンティアを形成すると同時に,人文学,文化研究,社会理論の分野を学際的に開拓してきた「メディア論」研究.その成果を踏まえ,デジタル時代の〈メディア知〉としての次元をどのように切り開くことができるか.「メディアの哲学」の基礎を問い,メディアの知のアーキテクチュアを描き出す.
目次
序 章 知のデジタル転回(石田英敬)
第1部 メディア・オントロジー
第1章 フィクションと「表象不可能性」:あらゆる映画は,無声映画の一形態でしかない(蓮實重彦)
第2章 メディアの存在論に向けて(フリードリヒ・キットラー/大宮勘一郎訳)
[対話コラム1]眼と耳/映像と音(キットラー×蓮實重彦)構成:中路武士
第2部 形而下的/形而上的
第3章 カタツムリの目的論=遠隔-論理:WiMaxネットワークを装備し彷徨する自己(ベルナール・スティグレール/西 兼志訳)
第4章 われわれ自身のものならざる思考:選択的注意に何が起こったか(バーバラ・マリア・スタフォード/星野 太訳)
[対話コラム2]注意の危機(スティグレール×スタフォード)構成:中路武士
第3部 ホモジェナイズド・メディア
第5章 技術的時間を生きる(生かす)こと:代理母的メディアから認知の分配へ(マーク・ハンセン/大橋完太郎訳)
第6章 リアリティ・マイニング、RFID、無限のデータの真なる恐怖(N・キャサリン・ヘイルズ/御園生涼子訳)
第7章 メディアアートとの対話(藤幡正樹・石田英敬)
[対話コラム3]RFIDとメディアアート(ハンセン×ヘイルズ×藤幡正樹)構成:中路武士