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訳と詳解饗宴

饗宴 訳と詳解

プラトン:著, 山本 巍:訳・解説
A5判 448ページ
価格:7,150円 (消費税:650円)
ISBN978-4-13-010129-5 C3010
奥付の初版発行年月:2016年06月

内容紹介

ソクラテスを中心に七人がエロスへの賛美を競った物語——この作品だけが,特定個人との対話でないのはなぜか.過去の語りが二重化されているのはどうしてか.そこに書かれなかった未知を読み解く.ギリシア語のテクストに徹底的に分け入り,正確な訳と詳細な註で,古典の新たな魅力を甦らせる一冊.


目次

まえがき
凡例
登場人物

I 『饗宴』訳
1 昔の宴会の噂
2 「美しくなったソクラテス」の誘い
3 宴会の始まり——恋の神エロスを賛美して
4 パイドロスの話——恋の神エロスは偉大なり
5 パウサニアスの長い話——二つのエロス神と法律
6 アリストパネスのしゃっくり——芸術家の野心
7 エリュクシマコスの話——エロスの統一科学
8 アリストパネスの話——人間本性の切断事件と性愛の秘密
9 封じられたソクラテスの問答
10 アガトンの話——恋は人を詩人にする
11 ソクラテスとアガトンの対話——賛美の言葉の虚実
12 ディオティマとソクラテス1——エロスは神と人間の中間者
13 ディオティマとソクラテス2——人間は身心ともに妊娠中
14 ディオティマとソクラテス3——永遠不死を求めて(小秘儀)
15 ディオティマとソクラテス4——〈美しい〉それ自体への登高(大秘儀)
16 酔ったアルキビアデスの登場——ソクラテス賛美へ
17 アルキビアデスの話1——ソクラテス「体験」と葛藤
18 アルキビアデスの話2——誘惑物語とソクラテスの真実
19 宴が終わって
訳注

II 『饗宴』詳解
1 『饗宴』をめぐる背景とその位置
2 『饗宴』の構成——昔の宴会を語り直す秘密
3 『饗宴』の舞台設定
4 『饗宴』の展開
5 いま再び,美しくなったソクラテス
詳解註
あとがき
『饗宴』に関連する歴史
主な文献
索引


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